正月のしきたり

*お屠蘇(おとそ)

お屠蘇は、今を去る千七百年前、中国の「三国志」で有名な関羽、張飛の活躍した三国時代に名医華佗が、1年間の災害厄除の為に、種々の薬草を調合して酒に浸して飲んだのが始まりと言われています。邪気を屠り、魂を蘇らせる所から「屠蘇」と名付けられました。

この慣わしは、平安時代の初めに我国に伝えられ、民間に広まるにつれて、「福寿を招く」と言われ正月の縁起行事とされています。

 

*串柿のいわれ

串柿は三種の神器の一つである、剣を表しています。三種の神器とは皇位のしるしとして、古来伝わる三種の宝物-ヤマカニノマガ玉、アメノムクラクモノ剣、ヤタノ鏡ですが、一般の人々の間では三種の特別な縁起物としては、玉はダイダイ、剣は串柿、鏡はモチ、というように姿を変え、特にめでたいお正月用として広く普及しました。

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